読了。6号も重たいなと思ってましたが、さらにボリュームが増えた気がします。
「人間、少しは土も食べんといかんぞ」と、そう言ってそのまま土まみれの飴玉を僕の口に放り込んだのだ。
「ヒ素は地上のどこにでも存在するが、人間と共存する秩序が壊れたときに中毒が起きる」
万物は流転する。人が大勢住む町であってもそうだ。
神や鬼という位置付けは制圧者の語りであり、もとは人と人の抗争だったのだろう。
黒い森と、花の里。山の神秘と、人のぬくもり。同居する神と鬼、旅と観光、過去と未来。あまてらす鉄道は、はざまを走る。
未来の話をすると鬼が笑うというが、それは人間ごときに未来のことがわかるはずがないからである。逆にいうと、この先のどんな挑戦も、できないとは誰にも決めつけられない。
(人口減対策について)ここまで減ると、どこの誰かさんというのが分かってしまうレベルです。そうなると、その誰かさんをどうやって地元に残すかという議論になりかねない。私が今日、言いたいのは、「それをやっちゃダメですよ」という話です。その子の人生をここに縛り付けますかという問題になりかねません。
長閑な地元の話だけでなく、パレスチナ問題や、高千穂中学校の移転問題など難しいテーマにも触れられています。