ソフトウェアの賞味期限

2022-08-09 日本語

先週木曜日から、海→海→花火→川と遊び倒してクタクタです。夏っぽいこと出来てて良い感じ。

仕事の方もありがたいことに細々した保守の依頼などを、あちこちから頂けるようになってきてまずまずの忙しさです。もう少し守備範囲を定型化して単価を下げて数を増やす方向性を目指したいところですが、それは逆にいうと柔軟で細かい対応を捨てていくということの裏返しでもあって、バランスの取り方にまだ悩んでいます。

保守がらみで、ソフトウェアの賞味期限という概念について。一度作ってしまえば永遠に動き続ける、という感覚でいらっしゃる方が多いように感じます。食べ物ほど短い期間ではないものの、ソフトウェアにも賞味期限のようなものがあります。様々な技術的バックグラウンドの進化によって、どんなソフトウェアも必ず徐々に腐ってゆきます。どれだけ完璧に組まれていても、それが動作するOSやハードウェアがどんどん変わっていきます。仮想化技術による延命も可能だし、現実にはそれでなんとか生き永らえているシステムも多いことと思います。それでも、その仮想化ソフトウェア自体も変遷しますし、なにより、システムに改修が必要になった場合の修正コストがどんどん上がるという意味では仮想化による延命は本質的な対応にはなっていないとも言えます。

この辺りの認識の相違から「三ヶ月前に買ったおにぎりが腐ってるんだけど!交換して!」っていう感じの要求をされることがシステム開発の世界でも起こります。凖委任形態での受託に一本化しようと決めたのは、こういう事情からでもあります。