長く小売業の仕組みを裏側から見てきたためか、はたまた生来の天邪鬼な性格のせいか、給料があがらないという現在の状況が「そんなに悪いことなの?」という目線でついつい考えてしまいます。
例えば、来年からみんなの年収が倍になります、となれば、企業はその支払いのための売上を伸ばさなければいけないので、製品やサービスの値段に増加分を反映してくることになります。結果として物価も2倍になれば、給料が2倍になっても出来ることは変わりません。逆に、年収が半分になっても、色んなサービスが半額で受けられるようになったら、やっぱり暮らしは成り立つので同じことです。
「足るを知る」ではないですが、これくらいあれば大丈夫という状況を常に把握しておくことが、どちらの状況にあっても大切なのかなと思います。株価と見守るのと同じようなもので、一喜一憂せず、遠くを見据えておくことが転覆しないコツなのかもしれません。