長期保守について

株式会社ランバーミルのシステム(シンプルなウェブホスティング代行も含みます)を1年以上ご利用頂いているお客様向けのご案内です。

以下、長々とした理由とエッジケース(万が一の場合)の説明が続きます。

OSやミドルウェアの寿命

弊社でよく利用する Ruby は毎年1回バージョンアップが行われます。ベースのOSである Ubuntu は2年に1回です。それよりもさらに頻繁に各種のミドルウェアやライブラリも更新が随時行われており、ある程度の規模のソフトウェアになると、実質、毎日のように何かしらの手直しがされているような状況になります。

これらの変化に追随しておかないと、セキュリティパッチが当てられず脆弱性が放置される、ハードウェアトラブルが発生したのち、同じ環境を再立ち上げが出来ずそのままでは動作しない、などのリスクが増大していくことになります。

とはいえ、そうした大きなトラブルはそう頻繁に起こる訳でもありません。重要な情報を預かるDBなどを持っておらず、ひとまず動くだけの範囲で稼働してくれていれば、というサービスに関しては無理に追随する必要はありません。

状況の変化

これまでは、不定期に行われる開発やメンテナンス作業の中に含んで実施しており、(小規模なケースでは)こうした名目で費用を頂くことはなかったのですが、お預かりするシステムの数が増えて、立ち上げ時の構成のまま長期運用される事が増えてきたという実態があります。

長期で安定して動いてはいるものの、その期間が長くなればなるほど、いざ、という場面でのトラブルの規模が大きくなりがちですので、定期的なメンテナンスをご案内させて頂くことにした次第です。

管理人の健康/寿命

株式会社ランバーミルという法人との契約にはなっておりますが、実態としては個人商店に近い経営スタイルになっています(2024年9月現在、私を除いて社員は2名)。こうした仕組みづくりを通じて持続性を高める努力は続けておりますが、常に100%を保証できる訳ではありません。例えば代表の私(伊藤)が交通事故に遭った、などとなれば社員に引き継ぐことになりますが、何年も触っていないサービスでは、実体がどこにあるのか?というレベルからの混乱が発生することは想像に難くありません。

定期的にシステムを更新しておけば、自然と情報共有がされるメリットがあります。

また、弊社で一元的に管理するのではなく、お客様にソースコード一式をお渡しして、その後の運用管理をお客様自身で行なって頂く取り組みも積極的に支援しております。ソースコードは最新のものをいつでも無償でお渡し致しますので、お気軽にご依頼ください。その後の管理方法に関するコンサルティング等も必要に応じて有償で承っておりますのでご相談ください。

Rev. 2024.09.06