AIに仕事を獲られた日

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「生成AIで内製化します」と言われて失注した話 というツイートが流れてきて、あ!自分も!と思い出したので、ここに記録しておきます。案件特定されにくいよう多少フィクション混じりです。

とある開発の依頼で、ひとまず要件を聞いてから、見積や着手のスケジュールなどを調整するためのミーティングを設定しました。大体皆さん、メモやスライド、時にはちょっとしたモックアップ(ハリボテの画面)を用意してこられます。今回はURLが届いたので、何か参考になるサイトを持ってこられたのかな、という感じでいました。

しかし、いざ、打ち合わせが始まって確認すると、どうも他所の参考サイトではなさそう。ハリボテかと思っていたボタンやフォームが、どれもこれも動作する、あとはどこを作るの…?という状況で…雲行きが怪しくなってきます。「こんな感じのものを…と知人に作ってもらったのですが…」と申し訳なさそうにお話ししながら、ご依頼人本人もちょっと戸惑っている様子。

結局、細かい動作検証の必要性やデザインの改善は残るものの、今動いてるものをベースに完成させた方が速いのではないですか?というところに着地して打ち合わせを終えました。一応、弊社で一から構築した場合の金額もお伝えしましたが、おそらく(AIベースで作ってくれた方への謝礼とは)桁が違ったのだろうと思います。後日、お断りのご連絡を頂きました。

自分自身、開発がめちゃくちゃ楽になったなと日々感動しながら仕事をしていますので、こういうことは起こるべくして起こるだろうとは感じていましたが、「AIが仕事を奪う」の実例にこうして出会うのは感慨深いものがあります。焦りを感じていないと言うと嘘になりますが、とはいえ、まだまだ人間のやる事は残っているな、とも見えます。長期に渡る運用に備えたデータの永続化手段の選定、メンテナンスや不具合発生時のエスカレーション体制だとか、思いつくことは幾らでもあって、そこまで包括的にやれる仕組みが出来るまでにはもう暫くタイムラグがあるように思います(いわば「逃げ切り」を模索しながらの消極的な余裕ではありますが…)。

なにより、もっと人間が自由になれる(=食い扶持を稼ぐための仕事をしなくていい)世界が実現する方向を応援していけるような立ち位置に居たいなと思います。

感情は機械によって再現ができる。感情を持っていると見せかけることはとても簡単だ。人間の場合だって同じで、かなりの部分が、外側に向けて見せかけている演技と言えるかもしれない。 森博嗣 私たちは生きているのか

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