Ruby Association Activity Report

2024-07-20 日本語 ruby /posts/2024/2024-07-20-red-button.jpg

標記のウェビナーを聴講しました。以下、開催概要の抜粋。

2023年度のRubyアソシエーション開発助成事業では、5件の開発プロジェクトを採択し、Rubyの発展に繋がる有用なソフトウェアが開発されました。今回は、そのプロジェクトについて5名の開発者からの成果発表をいただきます。

namespace、Happy Eyeballs 2、profiling、Ruby playground(wasm)、Processing gemなどのお話。先日のRubyKaigiでもテーマになっていたものが多く(というか全部?)、よい復習の機会という感じでした。せっかく質疑応答の時間があったけど、挙手までしきれなかったのは反省(もちろん、技術の詳細に突っ込んだ質問は無理にしても、せっかくだからユーザとしての素朴な疑問、みたいなのはぶつけてみたかったです)。

ブラウザでRubyが動くという話はなんか純粋に面白そうだな、と思うし、Processingもちょっと楽しそうです。ゲームエンジンへの展開も今後が楽しみ。

require 'processing'
using Processing
draw do
  background 100, 200, 255
  ellipse 200,200,300,300
  beginShape()
  width.to_i.times do |x|
    y = noise(x / 50.0) * height
    vertex(x, height - y)
  end
  endShape()
end

今回出てこなかったけど、個人的にはmrubyやpicorubyも時々気になってます。ただ、現実問題として取っ掛かりのハードルが少し高い…。RaspberryPiOSをインストールするだけでエディタ(Thonny)と実行環境が既にそこに入っているMicroPythonと比べると、ええとどうやるんだっけ…というステップがどうしても残ります。それを言うなら普通のRuby(CRuby)もそうかも。ディストリビューションに入っている少し古いバージョンをそのまま使おうとするとインストールでコケてしまうgemが少なからずあります。じゃあ新しいのを入れようとrbenvを持ち出してくるんですが、これもaptなどでは最新版にできず、結局githubから…となります。

もっというとRailsにも同じ印象を持ってます。一度乗っかっちゃうとスイスイ心地よく行くんですが、乗っかるまでが大変。