田舎の商習慣

2021-01-11 日本語

5年前にも似たような失敗をしてしまっていたのですが、またも…。

田舎で家や車などの大きな買い物をするときには地縁絡みのコネクションが役に立つ(というかインターネットなどオープンな場所に情報が無いので、それしかない場合もある)ことがあります。これが頼もしい一方で、難しさもあって、無事に条件が一致して成約となればよいのですが、そうならなかった場合、「せっかく世話してやったのに俺の面子を汚しやがって」と恨まれる結果につながります。気を持たせるような言い方になってしまっていた部分もあるのかもしれませんが、口約束ベースで書面が一切なくても、起こります…。

こういう意見を他所で書いて、ご本人の目に止まったりするとさらに火に油を注いでしまう訳ですが…。一般論としてどうなのかな、というところを記しておきたいので、それでも書いておこうと思いました。今回は、他でも既に見積を取ってますと先に言ってあるので我々の失態ではないと信じたい、というのもあります。

都市部ではこういうことは、あまり起こらないはずです。もちろん、「折角特別なサービスを提案したのに断るなんて」と内心憮然とすることはあるでしょうけれど、表向きには「今回は残念でしたが、またのご来店をお待ちしています」となるはず。そうすれば、たとえ次のチャンスが5年や10年後だとしても、よい記憶の残った顧客が戻ってきてくれる可能性があります。また、「あのお店良かったよ」という口コミにも繋がるかもしれません。

5年前の件で、私はここで家を建てることはないな、と見切りをつけた訳なんですが、こういう細かい積み重ねが田舎を田舎足らしめているような気がします。

だからといって、都会風のマーケティングをしろ!と提案したい訳でもないです。お互いの生活スタイルや将来の展望が共有された上で「だったらこういう家や車(あるいは保険とか行政サービス)がいいんじゃない?」って家族に近い立ち位置の専門家が提案してくれる環境って、すごく頼もしいことだと思います。なんかお互いの良いとこ取り出来ないかなぁ、ってのは常々感じているところです。