日南の官製談合の件が話題になっています。詳細は分かりませんし、分野も違うのですが、自分自身、宮崎に会社を移して仕事を探している時に似たような課題を感じたことがあります。発注される案件の数も、それを請けることができる業者の数も大都市に比べたら地方では圧倒的に数が少ないですから、お互い顔見知りになるのもすぐだと思います。

顔見知り同士で大きな契約のやり取りをするようになった時、さて一体どこまでが公正な情報提供でどこからが(法に抵触する)談合なのか、これはかなり意識して心がけておかないと、あっという間にファールしてしまう可能性がありそうです。

もう一つ課題を感じるのが、日本人同士の会議で議論の組み立てがうまくいかないこと。「(スパコンのスペックが世界で)二位じゃ駄目なんですか?」という質問が一時期取り沙汰されたことがありましたが、あれって「一位を目指す意義を語ってください」という会話のトスとも捉えることが出来ると思います。やりとりの全文を読んでも、反対ありきでイチャモンをつけているというよりは、もっと説得力のある言葉を引き出そうとして切り込んでいるような印象を受けました。反論というのは、課題に別の方向から光をあてることで影の中にあるものを映し出す行為であるはずなのに、相手を攻撃しているのだと捉えてしまう人が多いような気がします。

今回の例だと「どうして談合は必要悪と言われるの?」と問われて「お前は地方の実情を分かっていない」と議論を閉ざしてしまう大人が過半数を超えてしまったら地方から人や企業がさらに減っていくことになってしまうと思います。あんまり気楽に語れない世界ではありますが、勇気を持って注視していくべきところかと思います。